2020.05.12レバレッジ
レバレッジ効果とは小さい力で大きな効果をもたらすという意味で、不動産投資で言うと
「小さい資金で投資効果を上げ、収益を高める」ということです。金融機関の融資の借入金を利用し自己資金よりも大きな投資を行うことで、見た目の利回り以上の収益を得ることができるというものです。
例えば、自己資金が1000万円とします。レバレッジを効かせないでその1000万円で、年間70万円の家賃収益が見込める投資用不動産を購入したとすると、利回りは7%です。一方1000万円を頭金・借入れ2000万円として、年間210万円の家賃収益が見込める3000万円の物件を購入した場合、利回りは同じく7%ですが、収益は3倍になります。これが、「レバレッジ効果」といわれるもので、積極的な不動産投資の考え方です。
「投資がしたい」という理由で、好条件の融資がされることはありません。それにも関わらず不動産投資に限っては、低金利で長期の融資がされるのはなぜでしょうか。
それは不動産が担保として高く評価され、現物資産だからです。FXや先物取引などの投資の場合、損をすると現金がなくなるため回収が難しくなりますが、不動産の場合は、返済が滞った場合でも物件を処分することで回収しやすくなります。
不動産投資はレバレッジを活用することにより、投資金額を増やし資産も増やすことができますが、必ず想定通りになるかというと、断言はできません。
家賃収入があり、毎月返済できることが前提になりますし、現在の超低金利時代が変化し金利が上昇するとなると、返済額が引き上がるなど、リスクはあります。
これらのリスクを回避するためには、空室リスクが低い物件選びを慎重にすることが大切です。また、ローンの期間を長めに設定することで毎月の返済額は抑えられます。
不動産投資が長い方はこのレバレッジの特性をよく知っているので、手元に現金があったとしても融資を積極的に利用しています。また、現金をあまり持っていない方でも、自己資金がある方と同じような発想、投資の取り組みができます。不動産投資ならではのレバレッジの力を利用して、安定的に資産を形成していきましょう。